【症例報告】数日前からのひざの痛みは全身の影響をうけている?

膝が痛む前から調子の悪さを感じていた

今回ご紹介するのは、数日前からの膝の痛みの症例です

ですがお話を詳しく伺っていくと、もう少し前から全身的に調子が悪い経過があることがわかりました

 

よつ葉カイロプラクティックに来院される方のほとんどは、一番痛いところや気になるところの他にも症状があります

そして、症状同士が関係することも少なくありません

 

この症例のポイントは、全身の状態にありました

痛む場所と全身の状態が関係しているのはなんとなくわかるけど、ピンときませんよね?

 

一体どのように考えて検査・施術をしていくのか?

あなたの参考にしてくださいね

 

問診

50代 女性 立ち仕事

 

主訴:右膝の痛み

 

詳しく伺うと

  • 膝は2,3日前から痛みがある
  • 曲げると引っ張られるような感じで痛む
  • 階段の昇りがきつい
  • 以前レントゲンを撮ったときに少し変形があると言われた

 

去年くらいから身体全体の調子が悪い

・去年の夏から左の股関節の固さがあり、あぐらがかけなかった

ヨガで体を捻ると痛みが出る

 

・去年の秋から、左手の指を握ると痛みと違和感

病院で注射を打つと痛みは良くなる

レントゲンでは問題なかった

 

・ストレスで体重が4キロ減ってしまった

 

ヨガは週2回、水泳は週1回行っている

 

〈既往歴〉

交通事故で右足を傷めた

→接骨院で調整し改善

 

〈病歴〉

婦人科の病気

→経過観察

 

検査

膝の状態

・右膝屈曲で痛み

・右内側広筋緊張

・右縫工筋緊張

 

その他の状態

・左の股関節可動域 (↓)

・左股関節可動制限

・大腰筋緊張

・起立筋緊張

・左手関節可動制限

・左手前腕筋群緊張

・斜角筋群の緊張と敏感さ (↑)

・脊柱の固さ

・胃の固さ

・身体の力が抜けない

・刺激対して敏感

 

経過と内容

初回施術

縫工筋と内側広筋の緊張により、膝の痛みが出ていると考えて施術

また、体全体の緊張が強く刺激に対して敏感であることから、自律神経の状態も影響

そのため、軽い刺激で少しずつ行うことを提案し施術を行った

 

施術後は膝の痛みが和らぎ、身体の緊張も落ち着いた

リラックスが重要なことを伝え、セルフケアとして深呼吸をしてもらうことにして終了

 

2回目以降の経過

2回目来院時、前回の施術後から翌々日まで眠気が強かった

膝の痛みは良くなっているもののまだ感じるとのこと

検査をしてみると、前回より身体の緊張は落ち着いている

前回よりも刺激を少なくして施術をし経過を見ることに

 

3回目、今回は翌日のみ眠かった。深呼吸もできている

膝はそれほど痛みがなく、股関節も良い調子。左手が残っている

 

4回目、特に眠気はでなかった。左手が時々痛む程度

 

7回目、久々にヨガに行ったら、以前より身体が動かせるようになっていてびっくりした

 

 

コメント

膝の痛みの症例ではありますが、膝そのものよりも身体全体の状態が影響しています

特に身体のあちこちに痛みや症状がある場合、全身の緊張が強いことが多いです

緊張が強いとちょっとした刺激にも身体が反応しやすくなります

 

緊張すると交感神経の働きが強くなる

痛みが出やすくなる

いつもと変わりない動作でも痛みがでてしまう

痛い場所をかばって動かすので別の場所が痛くなる

 

今回のような場合には、まず身体の緊張を落ち着けることが重要です

緊張が強ければ無駄な力が全身に入ります

久々に行ったヨガで、驚くほど身体が動くようになっていたことも身体の緊張が落ち着いたからと言えるでしょう

 

あなたが感じている症状も、もしかしたら全身の状態から考える必要があるかもしれません

お困りでしたら、ぜひご相談ください

 

よつ葉カイロプラクティック