産後から骨盤の痛みが続く
30代 女性 会社員
来院
2018年7月
症状
10年以上前の妊娠中から骨盤の痛みがある。
妊娠中は痛みが強いこともあったが、産後は鈍痛が続いている。
立った状態から座ったり、背中を伸ばしたりすると痛みがある。
また、仕事で重いものを持つとしばらく痛みが続く。
検査
・体幹の可動域検査では痛みなし
・梨状筋、中小殿筋、大腿筋膜張筋が左右すべて筋力低下
・左の脊柱起立筋の過緊張
・腰椎と骨盤(仙腸関節・仙骨)の可動制限
経過と内容
骨盤周囲の筋力低下により身体を支持する力が不足していること。
そして、そのために骨盤の可動制限起こり、痛みとなっていると考えました。
初回施術後、各筋力低下が改善したので経過をみることに。
2回目来院時、来院の前日に痛みが出たのみで痛みはない。
3回目だいぶ痛みがなくなりよい。
その後も多少の波がありながらも改善したので、メンテナンスへ移行。
仕事で重いものを持つと痛みは出るももの、以前よりも落ち着いた状態。
施術した場所
梨状筋、中小殿筋、大腿筋膜張筋、L1/2、S-I
コメント
妊娠中からの骨盤周りに痛みが出るケースは非常に多いです。
妊娠中は靭帯がゆるくなり、産後元に戻っていきます。
うまく戻っていかないと痛みが残ったままになってしまいます。
また、骨盤周囲の筋肉も働きが弱くなり、支える力が不足するため痛みや不快感となります。
このケースでは、左右の筋肉が弱くなっているのが顕著でした。
産後はなかなか余裕のない生活になりますが、痛みが続きよくなっていない場合は、早めにケアするとその後も尾を引かなくて済みます。